私は、連れられるがまま、椿に着いて行った。

紬「はぁはぁはぁ。もう!雪乃と美咲ちゃんに何も言わずに来ちゃったじゃん」

椿「だったらあのままお前は居れたのか?」

紬「それは…」

椿「どうしてオレがここまですると思う?」

紬「え?」

椿「オレは、紬が好きなんだよ。お前が兄貴を好きになる前からずっとお前が好きだった」

紬「椿…」

椿「いつか、お前にもオレの存在に気付いてもらいたい、好きだって言いたいと思った。だけどおまえは兄貴以外見てもなかっただろ」

紬「そういえば、私…」

椿「お前、クラスや学年では超が着くほどモテるんだよ。何人かに告白されただろ」

そう、私は高校生に入り5人以上の人に告白をされている。

でも、私はあのことがあってからも楓くんを忘れる事はできなかった。

こんな気持ちで他の人に行くのも嫌だった私は、断り続けた。

椿「結局、数人しか告白しなかったけどお前のことが好きな奴は沢山いたんだよ。オレもその中の一人だった」

紬「椿…」

椿「兄貴はお前が思ってる以上にお前を想ってる。それは分かる。お前ももう一度、兄貴と向き合ったらどうだ?」

紬「椿…、私は」

椿「分かってる。お前は兄貴が好きなんだろ」

そう言われた私は、素直に「うん好きー」

そう言おうとした私の口を椿に塞がれてしまった。

椿「それ以上は兄貴に言ってやれよ」

紬「椿…」

椿「オレは大丈夫。お前が幸せなら何も言わない。行け!兄貴のところに」

そう背中を押してくれて私は楓に電話をしたー。