先生の話を聞きながら、確かに本人から聞いたわけではないのに、香江の事を嫌なやつだと思ったり、香江と話さなくなったのではなく、自分から話すのをやめてしまっていたのではないかと気付くことが出来た。


 「先生…私、香江と2人で話してみる」

 「うん、頑張ってごらん」

 「頑張る…もしまた何かあったら…」

 「いつでもいいから電話して。出られなくてもこうやってかけ直すからさ」

 「うん!先生ありがとう。」

 「どういたしまして。頑張りすぎないでまた、泣きたくなったら連絡しておいで」