あたしは利用されている別荘の名称、そこへ泊っている人等の情報を手帳にメモした。

健作さんは案内に立とうとしたが、それは達郎がとめた。

健作さんが杖をつき、右足を引きずりながら歩いていたためだ。

雨の夜道では危ないことこのうえない。

聞くところによると、5年前に交通事故にあった後遺症だという。