「一葉さんって、免許持ってるんですか⁉」



「一応ね。もう18歳だし、何かあった時に車を運転出来ると何かと便利だしね。帰りは理音が運転することになってるんだけど」



理音さんも免許持ってるんだ。と思わず目を見開いたその時。



「お前ら、本当仲良いよな」



急に聞こえてきたからかうような声に顔を向ければ、ニヤニヤ笑う棗と目が合った。



「一葉ーっ、日和ちゃーんっ! 何話してんのーっ?」



「2人ともーっ、早く車に乗ってくださーい!」



理音さんと大河も口の端をゆるめながら、車のドアを開けて、こっちに向かって手招きをしていた。