「日和、気を付けて」



急に一葉さんに声をかけられた。



「えっ?」



次の瞬間。ぶぉんっ、という風を切る音と共に人間が2人、私たちの横すれすれを飛んでいった。



「ちょっ……、怖っ! 何今の⁉」



「ごっめーん、二人とも。邪魔者投げ飛ばしてたら、コントロールミスっちゃった」



「りっ、……理音さん⁉」