廊下は思っていた以上に喧騒に満ちていた。



前からも後ろからも、私たちに向かって大勢のplatinumのメンバーがどっと押し寄せてくる。



「早くあいつらをつかまえろ!」



「おいコラ、待ちやがれ!」



一心不乱に私たちを取り押さえようと走る彼らとは打って変わって、一葉さんは私を軽々と担ぎながらも、ものすごい速さでぐんぐん廊下を走っていく。



この人たぶん、もう人間辞めてるんじゃないかな……?



なんてつい思ってしまうほどの一葉さんのスピードに半分唖然、半分密着していることにドキドキしていると。