「日和を探すために無駄に時間を浪費して、ろくに集会も暴走もできない。
久々にできたとしても、君がいないせいで同盟や傘下のチームに不審がられたり、陰で変な噂を立てられることも増えた」



如月は溜め込んだうっぷんをこれでもかと吐き出した。



はじめは怒り心頭で眉をつり上げ、語気を荒げていた彼だったけど、だんだんと悲痛な面持ちに変わっていく。



「特に、ノアはっ……いつ自分に危険が及ぶかもしれないと怖がって、屋敷に顔を出さなくなったんだ。これがすべて、君が引き起こしたことなんだよ……!」



「……そう」



黙って聞いていたけれど、内心かなりムカムカする。



たしかに如月の災難は、私がplatinumを出て行かなければ起こらなかったこと。



でも、こっちは散々如月からひどい仕打ちを受けたという、前提があって逃げたんだ。



今更被害者面されても、呆れるしかない。