『たしかに日和に付き合ってと言ったけど、それは俺の彼女になってもらうためじゃない。ノアの身代わりになって欲しいっていう俺の名案に付き合って、って意味でそう言っただけだよ』



『な、何でそんなことを……?』



『ノアを守るために決まってんだろ』



『は……?』



『日和は知らないのかもしれないけど、総長の彼女っていうのは、敵対する族に必然的に狙われてしまう立場なんだ。俺はノアを溺愛しているし、どんな手段を使ってもノアを守りたい。君が外れてショックかもしれないけど、そういうことだから』



ひどい、こんなの騙し討ちじゃん……。