「そりゃそうだろ。」

涼太くんが恥ずかしがることなく言うもんだから、こっちが恥ずかしくなってしまう。


「芽依ちゃん、俺らにもできることあったらいつでも言ってね。力になるから。」

「うん、ありがとう。心強いよ。」

「でも正式に結婚発表が出たら、なかなかに外出づらくなっちゃうね。」

「ん~、まあもともとそんなに外出てなかったしね。私は別にあまり気にしないけど。」


雅くんと話していると涼太くんが会話に入る。

「俺は外に出られるように公表すんの。しばらくは顔バレしそうだからマスクとかサングラスとかしてもらうけど、落ち着いたら普通に出かけられるようになればいいなって思ってる。あと俺が一緒に出掛けたい。」


涼太くんがちゃんと考えてくれているのは十分伝わっている。

「これからまだまだ時間あるし、ゆっくりいろんなことしようね。」

「うん。今から楽しみ。」

涼太くんが楽しみにしてくれている以上に、私も楽しみなんだ。


メンバーのみんなやカズさんと、沢山話をしていい時間になったので帰る支度をする。


「今度は夜お酒飲みながら食べようね~!」