「まあ、あんたたち昔っから仲いいもんね。」
カズさんが涼太くんと雅くんを見ながら話す。
「どこかごはんでも食べに行く?あんたたち今日仕事は?」
「俺はオフ~」
「俺も。」
雅くんも今日はオフだったようで、そのままごはんに行こうという事になった。
ごはんに行く前に私たちは役所へ。
お店はカズさんが決めてくれたので、あとで合流する事になった。
「受理いたしました。おめでとうございます。」
役所の人にそう言われ、夫婦になった私たち。
紙切れ一枚で夫婦だなんて、少し不思議な感覚。
「はい。」
そう言って左手を出す涼太くん。私はその手を取って、手を繋ぎながら車まで戻る。
2人の左手には、お揃いのリングがはめられていた。
カズさんが予約してくれたお店に着く。中に入ると―――