あれから少し彪牙くんと気まずい…。

彪牙くんは変わらずに接してくれてるけど、どちらかと言うと私が避けてる…。

何ていうか…避けようと思ってるわけじゃないんだけど。

あんなことがあった後に、はい、いつも通りです。

っていうのが凄く苦手なんだ…。

はあ…どうしよう。

「おっはよー!美羽!」

「あっ!楓ちゃん。おはよう。」

「美羽〜。今日も可愛いねぇ~。」

「ってえ?何かあった、二人共。」

…やっぱり気づいちゃうよね。

そうだった…楓ちゃん空気読むの上手だもんね。

「おい、彪牙〜。私の心の友に何してんだコラ。」

「は?何で俺なんだよ。俺は関係ねぇーよ。」

「じゃあ何か?美羽が何かしたと?あぁん?」

楓ちゃん…なんなヤンキーみたいだよ?

「ち、違うよ!私が悪いの。」

そう…、全部私のせい。

「…、何があったの?」

私は楓ちゃんに全てを話した。

「そっか…。そんなことがあったんだ。」

「それで彪牙はそんなに怒ってるわけね?」

「…。」

「あんたもそんなブスーとしてないでさっさと普通に接したらどう?」

「楓ちゃん…、」

「はあ、分かったよ。悪かった、美羽。」

えっ?

何で…。

私のこと…どうでもいいのかな?

そんなこと言ったら重い幼馴染になるかな?

「は?正気?何?美羽になんて態度取るわけ?ふざけてんの?」

「あ?謝っただろ?なんか問題でも?」

も、問題って…。

「問題ありまくりに決まってんでしょ!?」

「楓ちゃん…もういいよ。」

私は大丈夫だから。

「でも、美羽!」

「わ、私は大丈夫だから…ごめんね、私ちょっとお手洗い行くね。」

「ちょっと、美羽!」

なんで…

なんで…あんな言い方するの?

確かに今回私に非はあるかもしれない…

でも…そんな突き放すような言い方は寂しいよ。