私はケータイでリオを呼び出す。



『今日の夜5時、“あの場所”に、来てください。』



そう、短文で送る。

返事は返ってこないけれど、多分見たと思う。

私はまた、ふう、とため息をついた。

そして、未だかつてないほどボサボサな髪をブラッシングし、ポニーテールに縛る。

そして軽くメイクをした後、ケータイとお財布だけ持って家を飛び出した。

怖い、けど、早くリオに会いたい。

いつのまにか、その気持ちが強くなっていた。