長い間、リオは顔をしかめていたけど、意味がわかったようで顔を真っ赤に染めた。



「なっ、おま、えっ!」

「リオは?」

「俺も嫌いだけど…」


と、リオはそっぽを向いた。

それって…

顔がパアッと明るくなる。

けど…



「エイプリルフールって、午前だけらしいぜ」

「ふえ?」



思わず声を出してしまった。

う、そ…?

てことは『嫌い』ってほんと、なの…?

目頭が熱くなっていく。

泣くな私。

まだ、泣くな!

でも、ポツリと言葉が零れた。



「失恋…?」