「……これ……は……?」


 数秒後。
 開けてみる、目を。

 そうすると。
 見える、階段が。


 その階段は。
 繋がっている。
 下にいる空澄(あすみ)たちのところに。



 その階段も。
 蝶々と同じように。
 輝いている、七色に。










 わかった、すぐに。

 どうすればいいのか。
 この階段を見て。



 躊躇う。

 なかった、全く。
 そんなことは。


 これを使えば。
 行くことができるのだから。
 空澄たちがいるところに。







 そう思いながら。
 下りる、七色の階段を。


 素敵、なんだか。
 下りている、虹の階段を。
 そんな感じがする。



 そんな素敵な階段を。
 下りていく。
 一段、また一段。





 そうしたら。
 大きくなってきた、だんだんと。
 空澄たちの姿が。



 あと少し。

 あと少しで。
 たどり着く、空澄たちのところに。


 そして——。


「みんな、
 迎えに来てくれてありがとう」


 階段をすべて下り。
 できた、たどり着くことが。
 空澄たちのところに。