「もう少し時間が晩くなったら、
 俺はそれを実行しに行こうと思っている」


 救いたいんだ。
 彩珠(あじゅ)のことを。


「なぁ、空澄(あすみ)
 その作戦、私にも手伝わせてくれ」


 一通り話し終えた。

 そのとき。
 そう言った、凪紗が。


「私も手伝いたい」


 心詞(みこと)も。


「僕にも手伝わせて」


 それから、響基も。


「お前たち……」


 凪紗と心詞と響基。
 三人の思いやりの気持ち。

 それが。
 染み渡る、温かく。
 心に。


「いいのか、本当に」


「当たり前だろ。
 私らは仲間なんだからさ」


 凪紗の言葉に。
 心詞と響基も。
 頷いた、笑顔で。


「凪紗、心詞、響基、
 本当にありがとう」


 凪紗と心詞と響基。
 三人には。
 感謝している、本当に。



 いてくれる、良い仲間が。

 それは。
 本当に幸せで。


 そのことに。
 感謝をした、心から。