電車を降り、歩いて私の家に向かう。
「朔夜先輩」
「何?」
「これ、ずっと渡そうと思ってたんですけど、渡せなくて」
私は朔夜先輩にラッピングした箱を渡した。
「誕生日プレゼントです」
「そういえば、誕生日、過ぎてたな」
「はい」
本当は放課後デートの約束をした日に渡したかった。
でも、朔夜先輩が学校を休んでいたりして、渡す機会が無かったのだ。
「開けて良い?」
「もちろんです!」
朔夜先輩は箱を開けた。
「これ、ピアス?」
「そうです。いつも着けてるピアスを見て、ピアスしかない!って思いました」
朔夜先輩は耳に着けてたピアスを外してプレゼントのピアスをさっそく着けてくれた。
「どう?」
「似合ってます!かっこいいです!」
「そうだ。バレンタインの答え合わせ、しても良い?」
「はい」
「日菜の答え、聞かせて」
「先輩、これが私の答えです!」
私はずっと手に持っていた袋を先輩に渡した。
「開けるよ」
「はい」
朔夜先輩が袋を開けた。
「これが日菜の答えだな」
「はい。二年前と同じ手作りのビターチョコレートです」
朔夜先輩は笑って言った。
「正解」
やった!
「だけど、不正解」
「えっ?」
「正解は日菜の手作りビターチョコと俺の好きなブランドチョコでした」
ああー!
「だから、ヒントあげたのに。答えは日菜の中にあるって。二年前は手作りで去年はブランドだったから、今年迷ってるって思ったから」
「やっちゃいました」
「どっちかだけでも、嬉しい。
でも、日菜の負けだな」
「はい」
罰ゲームだ。
「絶対命令。日菜の永遠は俺と歩むと誓うこと」
そして、朔夜先輩は私の手に指輪をはめた。
「綺麗です」
「最近、バイトしてたんだ。これみて、二人で付けたいと思って」
「それで学校休んでたんですか?」
「ああ。ほら、一緒だろ?」
と手を見せ、朔夜先輩は笑った。
左手の薬指に同じ指輪が夕日で光っている。
「はい!一緒ですね!」
「で、誓うのか?」
「はい!誓います!」
朔夜先輩はビターチョコレートみたいに苦いけど、とろけるように甘くて優しい人。
これからも私をそのチョコレートのような魅力で私を包んでくれるのだろう。
「朔夜先輩」
「何?」
「これ、ずっと渡そうと思ってたんですけど、渡せなくて」
私は朔夜先輩にラッピングした箱を渡した。
「誕生日プレゼントです」
「そういえば、誕生日、過ぎてたな」
「はい」
本当は放課後デートの約束をした日に渡したかった。
でも、朔夜先輩が学校を休んでいたりして、渡す機会が無かったのだ。
「開けて良い?」
「もちろんです!」
朔夜先輩は箱を開けた。
「これ、ピアス?」
「そうです。いつも着けてるピアスを見て、ピアスしかない!って思いました」
朔夜先輩は耳に着けてたピアスを外してプレゼントのピアスをさっそく着けてくれた。
「どう?」
「似合ってます!かっこいいです!」
「そうだ。バレンタインの答え合わせ、しても良い?」
「はい」
「日菜の答え、聞かせて」
「先輩、これが私の答えです!」
私はずっと手に持っていた袋を先輩に渡した。
「開けるよ」
「はい」
朔夜先輩が袋を開けた。
「これが日菜の答えだな」
「はい。二年前と同じ手作りのビターチョコレートです」
朔夜先輩は笑って言った。
「正解」
やった!
「だけど、不正解」
「えっ?」
「正解は日菜の手作りビターチョコと俺の好きなブランドチョコでした」
ああー!
「だから、ヒントあげたのに。答えは日菜の中にあるって。二年前は手作りで去年はブランドだったから、今年迷ってるって思ったから」
「やっちゃいました」
「どっちかだけでも、嬉しい。
でも、日菜の負けだな」
「はい」
罰ゲームだ。
「絶対命令。日菜の永遠は俺と歩むと誓うこと」
そして、朔夜先輩は私の手に指輪をはめた。
「綺麗です」
「最近、バイトしてたんだ。これみて、二人で付けたいと思って」
「それで学校休んでたんですか?」
「ああ。ほら、一緒だろ?」
と手を見せ、朔夜先輩は笑った。
左手の薬指に同じ指輪が夕日で光っている。
「はい!一緒ですね!」
「で、誓うのか?」
「はい!誓います!」
朔夜先輩はビターチョコレートみたいに苦いけど、とろけるように甘くて優しい人。
これからも私をそのチョコレートのような魅力で私を包んでくれるのだろう。