すると、後ろから声をかけられた。

振り向くと彩雅達がいた。

杏「皆!どうしたの?」

真「俺達も今日海に来たんだ。杏紗達も?」

杏「私、玲と喧嘩しちゃった。やっと少しずつ近づくことができたと思ったのに、また遠くなった気がする。どうしたら皆と関係を築いていくことができるのかな。わからないよ」

彩「なにがあったんだ」

私はさっき起こったこと全て話をした。

すると彩雅から驚く答えがきた。

彩「それは、お前のことが好きだから、そいつなりにお前の事守りたいと思ったからだろ」

杏「え?!私のことが好き?でもそんなふうには見えなかったよ」

彩「じゃあ最近何かおかしいと思った顔はないか?」

杏「うーん、他のみんなと二人で話をしたり、秘密を玲以外の子達と共有したり、今回だって怒ったり…。もう、わけわからないよ」

彩「はぁ、お前本当鈍いな」

大「お前、相変わらずだな」

真「でも、それでこそうちの総長だよねー」

と皆が口々に言っている。

それは、私には全く理解できなかった。

杏「ねぇ、どういうこと?」

彩「それは、オレらの口からは言えない。お前が自分で気づくべきだ」

杏「うん。分かったよ。皆の言ってる意味はわからないけど玲の所戻るね」

彩「あぁ」

大「杏紗変わったな」

彩「あぁ、いい仲間持ったな」

そう皆が話をしている事は私は知らないーー。