ここではバイクに乗ったら変に思われるー。

だから私は、

杏「玲、私バイク乗れない」

玲「はぁー、ド下手野郎。乗せてやるから早く来い」

そう言われ玲に乗せてもらって学校へと向かった。

教室に行くと飛んだ私に抱きついてきたのは葉月。

葉「あずちゃん、おはよー」

杏「お、おはよう葉月。苦しいよ」

葉「あ、ごめんね」

杏「うんん、大丈夫」

そう言いながら私は自分の席に着いた。

暁「今日、放課後どうしますか?」

玲「そうだな、今日は倉庫に行こうと思ってる」

暁「分かりました。今日、倉庫に行くことを翔真に伝えておきますね」

玲「あぁ、よろしく頼む」

暁「はい」

杏「あのー、さっきから二人はなんの話をしてるの?」

暁「すみません、勝手に話を進めてしまい」

葉「あのね、玲が言った倉庫っていうのは温羅の溜まり場、つまり僕達みたいな男の子が沢山いるんだよ」

杏「へ、へー」

玲「何、他人事のように言ってんだ。お前も行くんだぞ」

杏「は、はぁ?!」


暁「杏紗さんも一緒にお願い…杏「嫌だね、私は行かないから」

玲「お前、言ったよな。「他の族に狙われてる」と」

杏「それはそうだけど私は行きたくない」

玲「お前は本当に素直じゃねーな」

杏「は、はぁ?あんたに言われたくない」

玲「お前に拒否権なんかあると思ってんのか?」

杏「は?私は自分の意思で決めたいの!あんた達のおもちゃじゃない!」

玲「ふっ、おもちゃね。オレらはお前のことそんなふうに思ってねぇよ」

杏「え?どういうこと?」

玲「とにかくいくぞ!」

杏「はぁー。本当、勝手な奴。分かった。今日の放課後いく」

そう言ってしまったー。