「な〜蒼生俺お前と離れるのは嫌だ!俺と同棲してくれ!そしたら毎日美味い飯を食べられる...いやもう俺の母さんになってくれよー!」


「なんでだよ!自分の欲しか考えてねーだろw俺は陽の母さんにはならないからw」


「あーあ、あいつらまたやってるよ」

呆れた様子で心晴が笑う。


そうだねと相槌を返しながらも私は桐生くんの動きをずっと目で追っていた。


キリュウ アオ
桐生 蒼生。

彼とは小学校の頃から。

クラスは小学校の時は5年一緒だったのに中学に入ってからは中学2年生しか同じクラスにならなかった。

でも彼は目立つ人だからクラスが違っても今みたいに時々顔をみかける。


多分桐生くんは私のことなんて全然気にしてないけどそれでもいいんだ。

顔が見られるだけでも良い。