✱ ✱ ✱ ✱
「はあ!? 教え子にプロポーズされたあ!?」
「おい!声がでかい!」
俺は矢薙からプロポーズされたことを、親友である来栖(くるす)祥太郎(しょうたろう)に告げた。
「おいおい。それマジの話か?」
「本当だよ。 いきなりプロポーズされたんだよ」
そりゃあ教え子からプロポーズされたなんて言ったら、誰だってびっくりするだろうよ。
俺だってまだ、頭の中身ぐちゃぐちゃで混乱してるんだからさ。
そりゃあ驚くのも当たり前だよな。
「マジか。 やるねえ、その矢薙って子」
「は?」
「お前みたいに恋愛下手な男と結婚したいなんてさ。 お前は愛されてるんだな、その子に」
来栖に言われて思ったのは、確かに俺は恋愛下手かもしれない。
最後に彼女がいた時期は……いつだったのかも覚えていない。
フラレた理由は、なんだったかな……。確か、俺がなにを考えてるか分からない的なことを言われたような気がする。
「俺じゃないとダメだって、言われた」
「へえ? 良い子じゃん、一途ってヤツだな」
「でも……俺と結婚したいとか、変わってるよな」
ビールを飲みながら呟いたつもりだったが、来栖には聞こえていたようで「確かに変わってるな」とさらっと告げる。
「そのくらい好きってことなんだろ、お前が」
「はあ!? 教え子にプロポーズされたあ!?」
「おい!声がでかい!」
俺は矢薙からプロポーズされたことを、親友である来栖(くるす)祥太郎(しょうたろう)に告げた。
「おいおい。それマジの話か?」
「本当だよ。 いきなりプロポーズされたんだよ」
そりゃあ教え子からプロポーズされたなんて言ったら、誰だってびっくりするだろうよ。
俺だってまだ、頭の中身ぐちゃぐちゃで混乱してるんだからさ。
そりゃあ驚くのも当たり前だよな。
「マジか。 やるねえ、その矢薙って子」
「は?」
「お前みたいに恋愛下手な男と結婚したいなんてさ。 お前は愛されてるんだな、その子に」
来栖に言われて思ったのは、確かに俺は恋愛下手かもしれない。
最後に彼女がいた時期は……いつだったのかも覚えていない。
フラレた理由は、なんだったかな……。確か、俺がなにを考えてるか分からない的なことを言われたような気がする。
「俺じゃないとダメだって、言われた」
「へえ? 良い子じゃん、一途ってヤツだな」
「でも……俺と結婚したいとか、変わってるよな」
ビールを飲みながら呟いたつもりだったが、来栖には聞こえていたようで「確かに変わってるな」とさらっと告げる。
「そのくらい好きってことなんだろ、お前が」