「流石はお強いですね……手も足も出ません」


 そういった瞬間、回し蹴りが飛んでくる。私は手で防ぐと、またもや大きく吹き飛ばされた。


「っく……」


 床で受け身を取り、立ち上がる。だが、立ち上がった私に怒涛と言ってもいいほどの連続攻撃が放たれた。
 私の中である過去が蘇る。あの屋敷の……総一朗との記憶だ。