「……………理人、兄(りひと にい)???」



そう声をあげた私に、バッッと風を切る勢いで顔を向けたその人は、間違いなく、理人兄だった



「ま、さか……。。愛華、なのか??」









————ああ、神様。こんなことある??神様ったら、意地悪で、優しくて、残酷だなんだね。





「そう、私だよ、理人兄。……愛華、です。久しぶりだね。」