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あの後は、いつも通り流星と昼食をとった。

大聖が言ったことに流星は一切触れず、本当にいつも通り、そのままだった。

ちなみに、理人兄に呼び出された理由も教えてくれなかったけど、今更だ。気にならない、と言ったら嘘だけど、昔から流星は秘密主義だったし、しょうがないと思って受け入れている。


「——愛華様。帰りましょう」

「そうね」

放課後になると毎日同じことを言ってくる流星に呆れはしない。

むしろ、今日も嫌われてない、と実感できるこの時間が大好きだ。………ちょっと依存しすぎてる気がしなくもない。


そのあと学校を出て、いつも通り、沈黙の中を2人で歩いていた。

突然。





「———誰かと思えば、藤宮流星じゃねぇかぁ〜?? スッゲェ美人を連れて……。」

「「「オレらは殺られねぇぞ〜??」」」



いつぞやの、不良(カス)共の声がした。