「……コホン。 話を戻させていただきますね」

「あ、そうだった……。ごめんなさい。 えっと、どうかしたの??」

「いえ…、私の聞き間違いでなければ、愛華様は先程、一人暮らしだとおっしゃいましたか??」

「ええ、確かにそう言ったけど……。 私、一人暮らしよ?」

それがどうかした……?と疑問に思っていると、流星が長いため息をはいた。

「え、流星??本当に何が言いたいの?」

「お前はホント昔からそうだよな……」

「うん??」

何か言ったと思うんだけど、全然聞き取れなかった。もう少しはっきり言ってほしい


「いえ、愛華様は昔とお変わりないなと思いまして」

「そう言う流星だって昔と変わってな…、変わってるけど!!でも私だって成長したもの!!」

「はあ……。あのですね、愛華様。こんな所に年端もいかない女性が一人暮らしなんて、どれだけ危険なのか…。しっかりお考えになりましたか??」

「それは……」

流星は私が今は“ああなった”こと知らないんだった。いやでもわざわざ言うことではないよね…?

そんな考えからつい口籠もってしまう私を見て、またまた長いため息をはいた流星。
幸せ逃げるよ??と言ってあげようか