「……流星⁇どうかした…?」

一心に見つめる俺の視線に気づいたのか、小声でそんなことを訊いてきた愛華。
可愛い。


久しぶりに見た愛華は、更に綺麗になっていた。“あの頃”は可愛いと美人が50:50だったが、今は完全に“綺麗”や“美人”といった言葉が似合う。

といっても俺からすれば、愛華は可愛いんだけどな。性格をよく知ってるもんで。



「りゅーせー?」

!!俺としたことが、愛華を無視したようになっていた。

「っなんでしょう??」

慌てて訊き返す。

「何じゃなくて、流星がめっちゃ見てくるから気になったの!」

……ほら、可愛いだろ??マジで。

「いえ、夢じゃないかと心配になったもので、つい。すみません」

「……夢じゃないよ、流星。…私達、また会う運命だったのかなぁ」

ぽつりと呟き、虚空を見つめる愛華。

俺はその運命ってやつにスゲー感謝してたんだがな、うん。



———さて、俺の今の正体どーしよーか。


喜びと共に、新たな悩みも生まれて心で唸る俺であった。