その言葉を聞いてマスカードはすぐさま逃亡を図って、停泊している船のほうへと走っていくがそこに兵士たちが立ちはだかる。
「なんだと?」
そしてうっかりイルゼさんたちの会話に気を取られていた私はうしろから近づいて来ていた子爵の部下に気づかなかった。
「あ……」
気づいて振り返った時には目の前に剣がきていて、私は咄嗟に手をかざした。
しかし、私を守るように殿下が剣を出して受け止める。
「殿下っ!」
「アリス、私から離れないで」
倉庫からわらわらと数十人の男たちが出てきて私たちにそれぞれ襲い掛かってくる。
「イルゼ、そっちは一人で対処できるな?」
「ああ、おたくはお姫様をちゃんと守りな」
「言われなくてもっ!」
殿下は私を背に三人の海賊兵を相手に戦い始めた。
最初こそ数の勢いに押されていたが、殿下はとても冷静に相手の攻撃を避けて反撃していく。
そうして海賊兵を倒したところで港の倉庫の陰からさらに多くの兵士が出てくる。
「な……まだこんなに……?」
そう思っていた瞬間、彼らは海賊兵を取り囲んで一気に取り押さえていく。
「え……? 味方……?」
「なんだと?」
そしてうっかりイルゼさんたちの会話に気を取られていた私はうしろから近づいて来ていた子爵の部下に気づかなかった。
「あ……」
気づいて振り返った時には目の前に剣がきていて、私は咄嗟に手をかざした。
しかし、私を守るように殿下が剣を出して受け止める。
「殿下っ!」
「アリス、私から離れないで」
倉庫からわらわらと数十人の男たちが出てきて私たちにそれぞれ襲い掛かってくる。
「イルゼ、そっちは一人で対処できるな?」
「ああ、おたくはお姫様をちゃんと守りな」
「言われなくてもっ!」
殿下は私を背に三人の海賊兵を相手に戦い始めた。
最初こそ数の勢いに押されていたが、殿下はとても冷静に相手の攻撃を避けて反撃していく。
そうして海賊兵を倒したところで港の倉庫の陰からさらに多くの兵士が出てくる。
「な……まだこんなに……?」
そう思っていた瞬間、彼らは海賊兵を取り囲んで一気に取り押さえていく。
「え……? 味方……?」