どうやってこんなスープになるのかしら……。

 そんな風に考えて食事をし、お部屋に戻る頃にはアナウンスが入った。

 『まもなく、セラード国のターミナル駅に到着いたします。ご準備をお願いいたします』

「殿下、いよいよですね」
「ああ」

 私たちは大きな荷物を預けた後、セラード国へと降り立った──。