……
秋斗くんから説明を受ける。
えーつまり
要約すると
秋斗くんのお友達に最近恋人ができたらしく
その方が花火大会デートをするんだけど
まだ気まずくて2人きりだと間がもたない自信があるのでダブルデート形式にしたいと。
それで仲のいい秋斗くんにその役を頼んだんだけど
秋斗くんには恋人がいないので、その相方役になるべく人を探していたと。
『そういうわけで佐倉ならお願いできるかと思ってたんだよ』
なっなっなっ!
勝負……負ければよかったぁぁぁ!
いや…諦めるのは早い。
『秋斗くん!その相手役見つかった?』
『いやまだだけど』
こんなチャンス逃すわけにはいかない!
恥は捨てろ!
押っせー押せ押せ押せ押せ!佐倉!
メッセージなら怖くない!怖くない!
『私でよければ!ぜひ一緒に行きましょう!』
『え、いいの?』
『うん!』
『でも勝負には負けたわけだし』
『でもそれ秋斗くんのお願いっていうより秋斗くんのお友達のお願いでしょ?ならノーカンだよ!』
『まあそうだけど』
私も秋斗くんと花火大会行ってみたか…
……
いやこれは…ちょっと…
タンタンと打った文章を消す。
『私も花火見たかったの!』
『ほんと?じゃあお願いしてもいい?』
!
よっしゃ!
よっしゃよっしゃ!
『任せて!』