入った!

「ナイスー!」
「ナイス美桜ちゃん!」

えっへへ!


ビィィィィ!!

同時に試合終了のベルが鳴る。


お!これは!

「2年1組の勝利です!!」

ぃやったぁぁ!!

駆け寄ってくる同じチームの子とハイタッチを交わす。


「よくやったぞ!」

幸薄めな担任がヒョロイ体でガッツポーズをしている。


観戦席を見ると芽依ちゃんが手を振っていた。

「美桜ー!最高ー!」

「いぇーい!」

いやあ楽しいね!
球技大会最高!!


「「ありがとうございました!」」

挨拶を終えてタオルで汗を拭きながらクラスメイトの所へ向かう。



「佐倉さーん!」

お?

「スッゲェかっこよかった!MVPだよ!」

あんまり話したことはないけど、教室で席が近い竹田くん(だったかな?)が駆け寄ってきた。

やだなーMVPだなんてぇ!

「えへへ、ありがとう」


そのまま、ずいと前に出て私との距離を詰める竹田くん。

な、なんだ?


「もし佐倉さんがよかったら、この後の試合一緒に見…

「佐倉」