確かに好きな人に可愛いって言われて嫌な女の子なんていないよね。

少しでも好きな人の目に可愛らしい姿を印象付けたいと思うのは至極当然のことだ!

そうと決まれば!


「私!可愛くなる!!」

「…美桜ねぇ、あんた気づいてないのかもしれないけど元はいいのよ?爆ぜろ」

「…え!?そうなの!?」

「美桜は明らかに美人に分類される人間。てことで爆ぜろ。だからもっと女子力をつけなさい。んで喋らなければただの美女だから。とりま爆ぜろ」

所々に入ってきた芽依ちゃんの本音は聞かなかったことにして。


元がいい…
可愛いってこと?

そんなこと言われたら調子乗りますよ!?

だって私単純だから!


一応持ち歩いてる手鏡をポケットから出して自分の顔を写した。

「可愛くなるぞ!」