………数分後



し、しくったぁぁぁ!

やられた!
最悪だ!!


ガチャンガチャンと扉を引くが何かが引っ掛かっていて動かない。


「もおおお!誰かあああ!!」




遡ること数分。


先ほど訪れた先輩方は、今日山崎先輩が私達のクラスに来た時に一緒にいた人達で、絶えず私にガンを飛ばしていた3人だった。

山崎先輩に好意を寄せていて、その山崎先輩に謎に気に入られていた私を、迷惑にも敵視していたのだと言う。


そして今朝、私が冬紀くんと秋斗くんと喋っているところを目撃し、何人の男をたぶらかすんだと好き勝手嫌味を言われた。


冬紀くん秋斗くんは2年生のイケメン第二党。
三年生の中でも2人は有名だ。

そんな人気者2人に冴えない一般人の私が馴れ馴れしく喋っていたので腹が立ったという滅茶苦茶な話だ。



まあそれはいい。
勘違いしてしまうのは人間だから仕方がない。

だから誤解を解こうと私は反論した。


だがしかしおかし

生意気にも反論してきたんですけどー
マジ無理ー

的な女子特有の恐ろしい嫌味が返ってきて
なんと突き飛ばされた挙句、転んでいる隙に更衣室の扉を閉められてしまった。


がこん
と、なんだか嫌な音がしたので急いで扉を開けようとしてみたら…


…ということである。