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なっ!な、なんちゅうことを言い捨てていくんだ!!
1人呆然と立ち尽くす私と、スタスタと玄関へ向かって行ってしまった秋斗くんの背中。
いや…
え、
あの……
しょ、正直に申し上げると
そうなんだろうなと、昨日からのあなたの態度で察してはいたけど…
あやつが本性を曝け出したのもその影響ではないかと思っていたけど…
それでもよ!!
それでもサラッと言うことじゃないでしょ!?
秋斗くんが私を好き。
これは文化祭が始まる前の私にとっては、目指していたゴールで間違いなかった。
秋斗くんが好きだから、両想いになりたいから
色々頑張った。
そしてこの言葉を求めていた。
その時の私だったらここは歓喜して私も好きです!って叫んでたと思う…
私の怒涛の青春爆走物語はここでハッピーエンドを迎えるはずだった。
でも今それができないのは…冬紀くんのせいだ。
そして秋斗くんもそれに気づいている。
私がただひたすら、がむしゃらにあなたに恋をしていた時とは違うことに。
だからここで私の返事を待つこともなく、あんな風に言い捨てて去って行ったんだろう。
さあどうする佐倉美桜。
いよいよ知らないフリはできなくなったぞ。