「えっと…お二人は美桜に用事?」
違うよ?
ぜーんぜん違うよ?
「キャンプファイヤー恐怖症だから端っこに居ただけだよきっと。早く行こう芽依ちゃん」
「美桜に用事です」
「用事でーす」
2人がジトッと私を睨んでから芽依ちゃんに作られたような笑顔でそう言う。
「だってさ美桜。私はいいから2人を優先してあげたら?」
「嫌だ!」
嫌な予感しかしないもん!
2人同時に相手するのは流石の私も労力を消費しすぎる!
「わがまま言わないの」
「俺が責任持って美桜を預かりましょう」
なっ
冬紀くん!?
「あ、本当ですか?えっと…ところであなた誰?」
「霜崎冬紀です。初めまして美桜のお友達さん」
きらりんちょスマイル…まっ眩しい!
「高坂、こんな自由人の面倒見るの大変だろ?」
はぁ!?
秋斗くん!
芽依ちゃんと冬紀くんの間に割って入る秋斗くん。
急に何を言い出すの!
「仕方ないから俺が見てやるよ」
失礼な!!
秋斗くんの気怠げな目を見て芽依ちゃんが少し驚いた顔をする。
「あー萩原くんやっぱそっちが本性?猫被るのやめたんだ」
え?
「なんのこと?」
秋斗くんが王子スマイルを見せる。