「俺は萩原とは違う。だからはっきり言うよ。
本当はもっと後で言うつもりだった…いや、言わないつもりだった」

…え?


すぅと息を吸う冬紀くん。



「俺は、美桜のことがすげぇ好き」


……へ?


「女の子として。結構前から美桜に惹かれてる」


……え、


「いい?これ告白だからな?
この霜崎冬紀様が見栄も恥も捨てて、今にも逃げ出したいのを押さえ込んで、めっちゃ頑張ってしてる告白!」


…は、は…


「美桜のことが好き。すげぇ好き。萩原なんかやめてほしい。美桜の恋が上手くいくなってずっと思ってた」


ふ、ふゆきく…


「何かしたかって聞いたよな。その答えこれ!俺は美桜に恋した!しちゃったから俺にとって美桜が特別になった!わかったか!」


そうヤケクソのように言った冬紀くんの耳が見たこともないくらい赤くなっている。

本気で言ってるって嫌でもわかるほど…
彼の緊張が伝わる。

気持ちが、熱が伝わる。


そしてそれが移るかのように、私の頬も体も熱を持っていく。

血の巡りが加速する。
ドキンドキンと締め付ける。



冬紀くんが…私を好き…