と、まあ
これ以上この無駄に文字数を使う会議をやっても飽きるので一言にまとめると

秋斗くんは私のことが好きなのでは?
と思ってしまうような言動が多く確認されているのです。



最初は私が秋斗くんのことが好きだからそう捉えてしまうのではなかろうかと
片想い特有の思い込み現象ではないかと思っていたけれど

最近はそれもどうも難しくなってきた。

尾佐奈の嫉妬事件も今回が初めてではない。




あああもう!
恋煩いっっ!


あの胸キュンアサシンの秋斗氏をなんとかしたいと思う反面
告白する勇気などは持ち合わせていない私。

どうにかして秋斗くんの心内を探り倒したいところです。




「ということなんです。芽依ちゃん」

「…なんで私がそんな蟻の数ほどどうでもいい相談に乗らなきゃなんないの?」


と、クールに言い放ったのは私のお友達
高坂芽依(たかさかめい)ちゃん。

1人で考えても結論に至らないので相談することにした。


芽依ちゃんは控えめで、休み時間に本とか読んでるタイプの子。
現代のJKにしては珍しく誰かとつるんだりすることが少ない。

つまり!私は芽依ちゃんの数少ない友達!
親友!と言うわけだ。


「この歳になって親友だなんて寒い表現しないわよ」

ぬあっ!?
そんなことないよ!
むしろ親友親友言っててもいいお年頃だよ!



「で、そんな相談されても何もわからないけど?」

「でもでも!芽依ちゃんも思うでしょ!?秋斗くんの思わせぶりな態度!」

「…まあ、確かに他の子に比べて美桜とは距離が近いと思う」

「だよねぇ!やっぱそうだよね!」


私だけじゃないよね。
期待しちゃうよね!?


「でもあれじゃない?女子として見られてないってやつ。よくあるパターン」


…へ?

…こ、こういうパティーン…?



女子として見られてない。

だからこそこの距離感…?