「よし美桜ちゃん。あなたは呼び込み係でよろしく」

呼び込み!?

「可愛い人が呼び込みした方絶対いいから!」

あーん!
そんなこと言われたら断れないー!

「分かった!」

うしゃぁ!
がんばるぞ!



「はよー」

と、ポツポツと男子が登校を始める。

「女子早くね?」
「気合い入れてんのよ!」

そうよ!
女の子はこういうイベント大好物だから!



「あ、秋斗くん!」



「おはよー秋斗くん!」
「おはよ」
「早く狼の衣装着てー!」

秋斗くんの狼衣装!見たい!


秋斗くんに挨拶しようと近づく。

すると


「うわ、佐倉…めっちゃ似合うね」

え?あー竹田くん!
たまたま近くにいた竹田くんがそう言ってくれた。

「せやろ!がおー!」


「うん、すげぇ可愛いよ」

え"

「まじ可愛い、超似合ってる」

え、あ…
そ、それは…どうも。


さすがの私も、あまりにも真正面から男子にべた褒めされると照れてしまう。

なんだか恥ずかしくなってくる。


「ちょっと竹田くーん!口説かないのー!」

クラスの女子が茶化す。

「ばっ!ちげぇよ!!」