見事なランニングでゴールし
はぁぁとしゃがみ込む冬紀くんと膝に手をついて息を整える秋斗くん。

ドチャクソイケメンだなおい。



「お疲れ様!2人ともすごかったよ!」

興奮気味に駆け寄れば


「「どっちが速かった!」」


わおシンクロ。

被ったことが嫌だったのか2人が怪訝に顔を見合わせる。
そこまで完璧に揃っていたもので思わず笑いが溢れた。


「あははっ」

「……」
「…何がおかしいんだよ」

冬紀くんが不貞腐れて言う。


「なんでもないよ!順位確認してくるね!」

くすくすと肩を揺らしながら審判の元へと向かった。