「じゃあ体育祭文化祭の担当したい係を決めてください。球技大会同様2人組でやってもらいます」

長たらしい委員長の話も終わり、やっとイベントの準備っぽくなってきた委員会。



「佐倉さん」

ほいほい

「体育祭と文化祭の仕事も俺とペアね」

あ、もう決定事項なのね。


「どっちも?」

「良いでしょ?相棒相棒」

ふーん?

「お主私のこと大好きよのう?」

「まあ佐倉さんといると楽しいから」


え。

ふざけて言ったのにクールな笑みで返されてちょっと固まってしまう。


「さ、騒がしいって事でしょ?」

「良い意味でね。花は明るいところに咲くもんでしょ。立派な個性だよ。誰しもが持ってるわけじゃない」

…。

不意に、本当に不意にこの人は
なんとも言えない表情をして、なんとも言えないことを言う。


「し、仕方ないなぁ」

「じゃあ決まりね」

歯を見せて笑う。

彼のこういう顔は割と好きだ。



委員会はめんどくさいけど…

手元のプリントに表記された名前を見る。


ーー ペア 霜崎冬紀 佐倉美桜


「…ふふ」

やっぱり楽しみ。


青春謳歌せねば!