「あ"ーーー…夏休み明けってなんでこんなに足が重いんだろうねー」
「それな」
楽しかったー夏休みぃー
も、あっという間に終わり、夏休み明けの委員会ナウです。
夏休み明けは体育祭、文化祭と行事が盛り沢山なので委員会が増えます。
くあっとあくびをする私につられたのか、隣の霜崎くんもふああっとあくびをする。
「うつった?」
「ん、うつった」
涙目で私を見る霜崎くん。
「クヒヒッ」
可愛げのない笑いを漏らせば
「キッモい笑い方」
なっ!
「ひょっとー!」
くすくす笑いながら私のほっぺをつまむ。
「…ねぇ」
?
「あの…花火大会の日さ」
花火大会?
「あの後は大丈夫だった?」
私の顔をマジマジと見ながらそう言う。
「おかげさまで。本当にありがとうね」
「…え、あの後は萩原秋斗と花火見たの?」
ん?
霜崎くんがふいと目を逸らす。
「うん。でも千夏ちゃん…あ、その誘ってくれた友達も一緒だったよ」
「あー」
「結局合流したの」
「そうだったんだ」
外していた視線をこちらに戻した霜崎くん。