皐月の照れ隠しをする仕草、



私はわかってるよ?


耳を触る癖。





私を元気づけようとしてくれたんだよね。


いつも温かい皐月の優しさを噛み締めながら、


「じゃ、いただきます。」


そう言って、パクッと一口頬張る。


「うっまーい!!」




皐月が私のために作ってくれたと思うと嬉しくて嬉しくて。



味わうようにゆっくり口の中で噛んでゆく。



それはそれはとっても、甘い甘い恋の味がした。