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「さ、売り上げ一位目指して頑張るよー!」


「おーう!!」


今日は、文化祭当日。



もうすでに、いろんなところで賑わっていた。


「雫ちゃん!頑張ろうね」


そう美羽がピースサインで言ってくれる、


「頑張ろうね!ってか、美羽ってば、可愛いー!!」


つい抱きついてしまう。


メイド服にうさぎのカチューシャがよく似合ってる。


それに比べて私は、なぜだか、執事の服に猫のカチューシャ。



「可愛いのは雫ちゃんの方だよ!」

「どこがよ!私もうさぎが良かったー!」


そうなげいていると、



「2人とも真逆だね、でも、いいじゃんいいじゃん!」


ハイテンションに尚且つ社交辞令のように褒めてくれる、海人くんに



「ぷっ、海人くんの服どうしたの?」

笑いを堪えれなくて変に笑ってしまった、



メイド服にゾウのカチューシャにゾウの鼻をつけている。


「いいだろー?せっかくだから笑われてもさ、楽しんだもんガチでしょ」



そう言って、当の本人は気にすることもなく楽しそうにはしゃいでいる。