「お、いいねぇ!楽しそうじゃん!」
そう言って浮かれてる海人くんと、少し照れている美羽を見ながら皐月に、
「ありがとう」
そう言って、2人の話に入る。
きっと、私が困っていたから助けてくれたんだろう。
「そうとなれば、今週の土曜6時半神社の前の鳥居に集合しようぜ!」
「「分かった」」「おう」
集合場所が決まってから、美羽と一緒に帰っている時、
「雫ちゃんせっかくだから、その…浴衣着て行かない?」
珍しくそう言って来た美羽は、女の子って感じで、
「その嫌じゃなければなんだけど、良いかな?」
そう心配そうに見てくる美羽に、
「良いよ!来て行こう!」
その一言で、パァっと明るくなって、
「ありがとう、雫ちゃん楽しみだね」
なんなんだ、その凄まじい可愛いすぎる笑顔は!!
そう思いながらも、縁日が待ち遠しくなった。
きっと、お互いの好きな人と行けることで気持ちが幸せって感じるから。