「この間から思ってたけど、あれは時間の問題だな」
皐月はそう言うと、固まっている私の前に来て、手を軽く振っては、私のオレンジジュースを入れたコップにメロンソーダを注ぎ出して、それに気づいた私は、
「ちょっと、意地悪しないでよ!」
「どう?美羽ちゃんを取られた気分は?」
取り返そうとするコップを高く上げては、ドヤ顔でそう言う皐月に、
「母親のような気持ちですよ、子が旅立つような……」
そう言えば
「ブッ、あははは、雫ってまじで面白いよね、わははは、子が旅立つようなって、あははは」
全力で腹を抱えて笑い出した皐月の隙を狙ってコップを取り返した私は、コップを新しく変えてオレンジジュースを注いで、皐月を置いて席に先に戻れば、