ここから皐月くんの説教が始まってしまって、


気付けば海人くんは、黙って真剣にお勉強を頑張っていた。




「あ、美羽ここまた間違ってるよ!ここの式はxを代入して…」


「あ、そっか!わかった、こう?」


「そう!正解!」


「雫ちゃんありがとう!」

ニコッと笑った美羽の笑顔はそれはそれは可愛くって、
「美羽かわい…」



抱きつこうとしたところを、私の隣に座っていた皐月が止める。




「ちょっと、なにするのよ!」

「変態オーラ全開だったから」


嫌味満載で言ってくる皐月は、そう呟くと、