だから俺は、気持ちを隠したまま友達と言う最高のポジションでずっと、雫のそばにいて、雫を守ってきた。




だから、雫よりも前に俺の想いは雫にあったと思う。




バーガー屋さんで「彼氏いるの?」って聞いたあの時から



_______きっと、ずっと雫のことが好きで夢中だった。




一緒にファミレスでテスト勉強をしたあの日も、本当は引越しのことを伝えたかった…でも、言うのが怖くなって、雫と会えなくなるのが嫌で何も言えなかった。





席替えも前に雫で嬉しかった。ずっと眺めていられる愛しい後ろ姿を見つめては、

背中に触れて   “好き“ って文字にした。




それを  “ひま“ って言われて、ある意味助かった。





寝たふりすると、トントンって唯一俺に触れてくれる。

それが嬉しくて嬉しくて、わざと寝てた。