「あれ?荻野じゃん!!」 もうすぐ本屋さんへと着く道中で海人くんに遭遇した私は、 「海人くん皐月に電話して合流したんじゃないの?」 「ごめん、なんのこと?」 なんて不思議そうに聞いてくる。 「いや、なにもないや!ごめん!!」 そう言って、海人くんと分かれた私は、、 頭の中、クエスチョンマークでいっぱいだった。 けれど、「嘘つかれたのかな…」 嘘をつかれたってことは、間違いなと思った私は、胸が苦しくなった。