♪♪♪ 「わりぃ、海人からだ!ん?はいはい、分かったよ」 溢れ出した言葉は、今日も言えないままで_______ いつもタイミングが悪い自分が嫌になる。 「ごめん、海人のところ行ってくるわ!気よつけて帰れよ」 そう言って歩いていく後ろ姿を私は見つめたままだった。 「ふぅー、せっかく会えたのにな………」 少し寂しい気持ちで、そのまま帰れない私は、大きな本屋さんへと足を進めることにした。