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「ほら、行くぞ」


「うわぁ、ちょっと待ってよ!」




チャイムが鳴ったと同時に勢いよく走ってきて私の腕を引っ張ってドアを目指す皐月を止めれるわけもなく、あっという間に靴箱まで降りてきてしまった。




「ぶ、無事だった……」


「はは、大袈裟」


「ちょっと、一応レディなんだからお手柔らかに…」


「そうだった、女の子だった」


「あのね!「すっげぇ楽しみにしてた」


「ヘ?」


「雫と放課後も一緒にいられるのが」


「またからか「からかってねぇよ」





…ギュッ。

心臓が強く反応してドキドキが加速する。