………ずっと、女の子の名前を呼び捨てにしてくれるのは、私だけだと思ってた。


それなのに、今、望ちゃんのことを呼び捨てにしてた。



それに、私なんかよりもとっても仲良さそうで……



なんなのこの気持ちは………


苦しくて切ない気持ちになる私に、



「おーい、雫?寝てんの?」


そう皐月が手を振りながら、言ってくる。


「立って寝るかー!!」


なんていつも通り言えば、


「ふははは、朝からおもしれぇな」


そう言って、わたしの頭に触れて去っていく。