もしかすると、私の恋が叶うのかな?!
なんて想像してニヤけそうになるけれど、
「なんでそんなに可愛いのー!!」
そう言って、抱きついてくれる望ちゃんに圧倒されるも、ニヤけてたのがバレてると思うと、急に恥ずかしくなって、されるがままの私を、
「もういいだろ、望!」
そう声がして、手が止まった望ちゃんに、
助かった〜と思いながら声をした方を見ると、
「皐月……」だった。
「なによ!もう!良いところだったのに私達の邪魔しないでよね、皐月」
「どう見ても望の一方的でしかなかったぞ!」
「あのねぇ、雫が恋する乙女で可愛かってさ〜」
「そんなこと聞いてねぇんだよ!」
なんて会話が繰り広げられてる今も、また1人時が止まっていた。